アレルギー性鼻炎の疫学

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アレルギー性鼻炎の診断には、詳細な問診と特異IgE抗体検査といったアレルギー検査が必要である。単に質問紙による調査では高い確率で偽陽性が含まれる。

血清IgE抗体検査と質問用紙を用いて2007年に山梨県の農村部の2小学校でアレルギー性鼻炎の検診を行った結果は、スギ花粉症の診断にいかに血液検査と質問の内容が重要かを示している。

質問の内容によっても診節季は大きく異なっている。鼻症状のみと鼻症状に眼症状を加えた評価が大きな違いを生じるのは必ずしも眼症状を伴わないスギ花粉症の存在を示している可能性もあるが、むしろ鼻症状のみでは風邪などの急性感染性鼻炎との鑑別が困難なことを示しているとも考えられる。

医師からスギ花粉症と診断を受けたことがあるかという質問の回答からも正確な診断が必ずしも容易でないことを示している。

しかし,実際には疫学調査では労力、費用の面から詳細な質問とアレルギー検査の実施は容易ではない。

2008年に質問票による全国の耳鼻咽喉科医およびその家族を対象にした有病率の調査が実施されている。この報告は診断精度が高いことが期待されるが、一方で調査集団の偏り、解析手順も含めてpupulation studyには該当しない。

現役薬剤師