動物の落屑

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ペットの落屑に関する報告では,HDMと同様,単独の抗原回避策では臨床効果として有用なものはないが,一連の対策を組み合わせた回避策(全ての壁と床の洗浄,寝室からのカーペットの除去,タンニン酸の塗布,寝具の洗濯,羽根布団と枕の交換,不透過性寝具カバーの使用,2週間おきの猫のシャンプー)では鼻症状,ピークフローの有意な改善が示されている).

HDMの除去と異なり,動物の落屑はペットを飼うことを止めることで抗原量の減少が期待できるため,ARIA guidelineの2010年度改訂版ではペット抗原回避を推奨する(strong recommendation)と示されている.

・その他の抗原

HDMおよびペットの落屑に比べ,真菌,昆虫(ゴキブリ)に対する抗原回避のエビデンスはほとんど認めない.

現実問題として抗原の除去が難しいこともエビデンスの少なさの原因かもしれない.

以上のエビデンスより完全な抗原回避は難しいが,抗原を同定し可能な限り回避することは,アレルギー性鼻炎症状の軽減につながる可能性がある.

治療を開始する前に抗原を同定することは重要と考えられる.

現役薬剤師