花粉症治療の実際

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花粉症は発作性,反復性に見られるくしゃみ,水様性鼻汁,鼻閉を三主徴とする鼻粘膜のI型アレルギーである.わが国におけるスギ花粉症の有病率は26.5%と増加しており,若年発症が多くかつ自然寛解率が低いため,社会問題となっている.

スギ花粉症では,鼻・眼の症状だけでなく,睡眠障害や労働生産性の低下も指摘されており,疾患の長期経過を見据えた治療戦略を立てる必要があり,症状を抑制するだけでなく患者のQOLの向上を重視した治療法の選択が重要である.

花粉症の管理・治療のエンドポイントであるが,自然寛解が少なく治療は長期間に及ぶことが多い点を考慮すると,花粉症患者のニーズは短期的な症状の緩和であったり,長期的な寛解であったりそれぞれ大きく異なる.

一般的に,多少のくしゃみや鼻汁などの症状は残っても日常の生活上の支障とならない状態を維持できることが治療の目標となる.

<続く>

現役薬剤師