アレルゲン特異的免疫療法 2

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アレルギー性鼻炎に対しては,さまざまな薬剤が開発されているが,根治を期待できる治療は現在においてもアレルゲン特異的免疫療法以外には存在しない.

以下に免疫治療のエビデンスを記載する.

2.皮下免疫治療(Subcutaneous immunotherapy : SCIT)

SCITは約100年前より施行されておりHDMおよびネコ抗原において有用性が確認されている.

ネコ抗原においては用量依存性が立証されている.

3.SLITとSCITとの比較

HDMの減感作治療においてSLITとSCITとの比較をしている報告はまだ少なく,結論には至っていない.

Tahamilerらは,193人のHDMアレルギー性鼻炎患者をSLIT群(97)とSCIT群(96)に無作為に振り分け3年間治療し,治療終了後3年間経過観察をした.

その結果,両群ともに治療前より有意に臨床症状が改善したが,SCIT群において有意に治療効果が高く,治療終了後の症状再燃も軽度であった.

有害事象では全身反応は両群で認めず,SCITでは局所皮膚反応が7.4%で認められ,SLITでは口腔痛感が48%に認められたと報告している.

今後のエビデンスの蓄積に期待したい.

<続く>

現役薬剤師